ドキプラのアジアはずかしい旅 6話
6 そこにあるんだもの笑いのツボが
タイ最北端メーサイを歩いて散策がてら裏路地に入りテクテクと住宅街を歩いていると、美容院がよく目に付く僕の頭もそろそろ鬱陶しいような気になり、好奇心も手伝い無性に美容院に入りたくなった。
何軒か見て廻ると、どの店も薄暗く店内を覗くと厚い化粧が施された気持ち悪りいウイッグが棚に並んでこちらを威嚇しているように見える。
「ヒーッ。怖え!」こんな感じでなかなか店が決まらない。
そんな事して散策は続き見た目に店内が明るい店を見つけた。
中を覗くと50代の店員と先客のおばさんがいる。
店員がおばさんの仕上がりつつある髪をドライヤーでセットをしながらおばさんの話を時々あいずちを入れ、うなずきながら聞いている。
もちろんタイ語がわからない僕には全く内容は不明である。店員のきき上手を良いことにおばさんは何か家族か政治か何かの不満を言っているようだ。
後半は店員のあいずちも回数が増し、おばさんの声も大きくなりおばさんは大声を出すたびの立ち上がりそうになる。
それを店員はなだめ肩を抑えて止める。
こっちはもう笑いの限界が来ていた。
「ねえ、頼むから、早くおばさん帰ってくれよ」と必死に思う。
テンションのボルテージも最大限に達したとき「○×ナンタラ、コンタラ、グアーアーッ!」と真っ赤な顔したおばさんが被っているピンクのビニールポンチョから右手の握りこぶしが挙がった。
内容は分からないが相当御怒りなおばさん。
ようやくおばさんのセットも終わり、言いたいことを言ったであろうおばさんは何食わぬ顔で店を立ち去った。
去り際に椅子に座って待っている僕をチラッ、と愛想笑みを見せた。
店員は肩を落とし、道具の片付けと次に待つ僕の準備に入った。
さあ、やっと僕の番だ、言葉が通じないので店員さんがくたびれたヘアカタログを出してきて、ここから決めてって感じに取れた。
内容はどれも80sの日本を代表するような写真ばかりあーだこーだー言うことも出来ないので
サイド、バック刈り上げの髪型の写真を指差した。
店員の女性は一言「はい、(カーッ、)」と言って、早速おもむろに木の箱からバリカンを出して電源を入れると
ブィーン。。。
と威勢のいい音がして髪を切り始めた。
時々、刃が喰いついてバリカンの回転数が落ちたりしてその度にビクビクとする事が数回有り正面の鏡で自分が座る姿と刈られる姿をジーッと眺めていた。
余裕が出て来た所で正面の鏡の棚に目が行った。
そこにはトロフィーがドン!と鎮座している。
「でっけートロフィーだなぁ。
この店は何か凄い賞取ったんだなー」とトロフィーの受賞者の名前の所を見るとそこには受賞者の名前が彫られている所に別の紙が貼られて名前が書いてある。「あれっ!!あれれっ?」
トルフィーを下から頂点に登るように見ていくとトロフィーの頂点の所によくあるシンボルが
どうやらその姿は
バレーボールのアタックしちゃってるではないか。
僕は「アーッ、」まるで、知り合いの自転車を盗む自転車泥棒を目撃したぐらいの声をだしてしまった。
50代であろう女性店員はその事に気がついたようで、一緒になって大笑いという始末。
普通は気まずくなるのは当然だが、店員の反応は全く違っていた。
堂々と平然としている。
おかげでかどうか判らないが、刈り上げはゲジゲジの仕上がりになってしまった。
まーなんて面白い人達なんだと、代金の100バーツを払い美容院を後にした。
100バーツ=約300円
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