NOAI ❷【鈴木元議員ロ高官と密会】
NOAI ❷【鈴木元議員ロ高官と密会】
ハバロフスクにやってきた鈴木元議員。
彼はロシアに太いパイプをいくつかもっている。
若い頃はやさおとこで複数の女性からモテはやされた過去を持つ。樺太で生まれ育ちロシアにも多くの友人が住んでいるというゆえんでロシア通と議員現役時代から謳われた。
今回の訪問では天然ガスプラント工事視察が表向きの目的でロシア高官とはオフレコの密会になる。
21:00おせいじにも綺麗とは言えないホテルの最上階にあるそのホテルでは一番狭い部屋に鈴木元議員とロシア語の通訳青年マクシムは通された。
鈴木元議員、ロシア語の通訳マクシム、ロシア側高官、高官秘書の4人が狭く薄暗い部屋にいる。
お互い挨拶も早々に済ませて本題に入る。
ロシア高官「鈴木元議員に要求することを端的に話します。鈴木元議員、あなたが顧問を務める北部電子、最北科学、日本総合鋼管米国支社3社が米国政府から研究依頼を受けている新型対人兵器の詳細情報が欲しいそして些細な事でもいいが出来れば武器製造マニュアル又は画像が欲しい。」
鈴木元議員「随分難しいお願いですね〜。たしかに顧問を勤めていますが情報の管理まで接触できるかどうかいたしかねない。」
ロシア高官「この兵器によってアメリカとロシアのミリタリーバランスが偏ってロシア側が相当な不利になるからだ。」
鈴木議員「おっしゃっている事は分かります。
古い話をするのは気が引けますがかつては北方領土は日本の領土でした。
あそこには死んだ私達の先祖の墓があり幼少期の思い出があそこにはあるのです。
私がお願いする事は年に1度北方領土に墓参りの為の上陸許可を出して欲しいです。
もしもこの交換条件をのんでいただければあなたのお願いも聞きましょう。
ロシア高官「議会には通せる件ではないので裏でなんとかしましょう。では北方領土返還に関する活動をしているNGO団体の詳細を後で知らせてください。
こちら側の要求する機密情報はアンカレッジ経由で送れる手配はする。
現代のインターネットでは情報全てが共有しているのと過言ではない。秘匿性を求めたら結局アナログなんですよ。」
要求が増えるのを恐れて早々に話を切り上げる様に話すロシア高官。
元KGBであったであろう鋭い眼光か更に力強く突き刺さる。
。。。。
鈴木元議員「わかりましたやりましょう。」
。。。。。1年と数ヶ月後
北方領土の墓参り上陸が許可された。
鈴木元議員はワシントンDCにあるトランプインターナショナルホテルの客室で観たNHKワールドニュースで知ることになる。
NOAI❸へ
http://www.mackey69esctcc.com/entry/2017/11/02/112148
【はじめから読む】❶へ
http://www.mackey69esctcc.com/entry/2017/10/31/134046
[http:// :title]